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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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水戸黄門に見るヒーロー

ヒーローものゲーム、子供の攻撃性増加の可能性(YOMIURI ON-LINE)

かっこいいヒーローが正義の名のもとに敵をボコるゲームの方が、暴力描写の程度が高いゲームよりも、子供の「敵意」を高める可能性があるらしいというお話。

まぁ、そんなもんゲームに限らず漫画やアニメにも当てはまるだろうと思いますんで、ゲームバッシングのニオイがしないでもないですが・・・。

「人間は自分が正しいと信じているときがもっとも残酷になれる」というのは、いまさら目新しい話でもありませんが、そういうゲームなりアニメなりに慣れ親しんでいると、自分の攻撃衝動を簡単に正当化して暴力を振るようになるのではないかと考えると、なかなかに興味深い。

勧善懲悪物語は、そうでないものより、人間形成に良さそうに思えるのに。
実際はむしろ逆かも知れないなんて、なんか皮肉っぽくて面白い。

ところで、日本で昔からある勧善懲悪物語といえば、水戸黄門。
あれもやっぱり、子供の人間形成にはよろしくないのだろうか?

・・・などと考えてみると、水戸黄門って、かっこいいヒーローが活躍する話じゃないってことに、今更ながらに気がつきました。
いちおう "ヒーローもの" には属するんでしょうけど、主人公がおじいちゃんって、考えてみればかなり斬新です。
しかも、権力を武器に悪を討つって・・・。

助さん格さんが実はヒーローなんだと仮定してみても、どうもいまいちピンと来ません。
彼らのほうが、光圀さんよりはかっこいいし強いし、ヒーローっぽくはありますが、いまひとつ主体性に欠けると言いますか。
結局やっぱり光圀さんの "おまけ" 的存在でしかないわけで。

そういうふうに考えると、ぼくが子供のころ水戸黄門を見て、「風車の弥七」が好きだった理由がなんとなく分かる気がします。
水戸黄門の中で一番ヒーローとしての存在感を持っているのって、風車の弥七じゃないですか?

黄門様の手下という点では助さん格さんと同じなんですが、なんかこう、一匹狼的な雰囲気が渋くてカッコ良かった。
助さん格さんのスピンアウト・ドラマは想像つかんけど、弥七さんなら、主人公に据えて黄門様なしでもドラマとして成立しそうだし。

・・・って、なんの話だったっけ?
ああ、かっこいいヒーローの話しか。
時代劇って、主人公がちょんまげの時点で、なかなか自己同一視しにくいよねー。
by kude104 | 2005-01-13 22:33 | テレビ