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世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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オープンソースとは?

この機にオープンソースについてきちんと理解しておこうと、オープンソース - Wikipediaを読む。

まず、オープンソースと言うと、ビジネスを志向しない非営利なイメージを思い浮かべてしまうけれど、そもそもの始まりは、フリーソフトウェアをビジネスの場に浸透させるために作り出されたプロモーション用語、というのが面白いですね。

オープンソースとはなにか?というと、「オープンソース・ライセンス」に表されるソフトウェア思想である、と言っていいかと思います。
登場の経緯から言うと、フリーソフトウェアをビジネスの場に売り込むための「ブランド名」と言うのが正確かもしれませんが、そこに確かな思想が存在していると思うので。
ライセンスの正確な定義はThe Open Source Initiative: オープンソースの定義(日本語)をご覧いただくとして、主な特徴について見て行きたいと思います。

オープンソースと言うと、やはり、「ソースコードの公開」が一番の特徴として思い浮かびます。
ソースコードというのは、まぁ、家電製品なんかにたとえて言えば「設計図」の類でしょうか。
設計図を公開すると、他所にまねされたり、ノウハウが流出したり、製品の欠陥をついて悪用されたりと、様々なリスクが考えられるので、普通は秘密にされるものです。

しかし、そうしたリスクは裏を返せば、多くの人にまねされ共有されることで、技術の利用応用が加速度的に進み、進化していくことにもつながります。
オープンスースとは、言うなれば、ソースコードを公開することによるデメリットよりも、こうしたメリットのほうが大きくなることを信ずる思想であると言えるかもしれません。

そのために、オープンソースは、その「利用」についても規定しています。
ざっくり言えば、オープンソースで作られたソフトウェアは、誰もが自由に利用できるし、自由に複製できるし、自由に派生物を作ることができるし、自由に改変できるし、自由に再配布できることを保証しなければなりません。

たとえソースコードが公開されていても、「利用には別途契約が必要です」とか、「特定の団体や個人、分野では利用できません」とか、そうした制限のあるものは本来的な意味でのオープンソースではない、ということですね。

こうした、ソースコードの公開と自由な利用は、フリーソフトウェアと思想を同じくするところです。
では、フリーソフトウェアとオープンソースとの違いはどこにあるのかというと、むずかしいところですが、結局は「思想にある」というほかないでしょうね。
そもそも、一言に「フリーソフトウェア」といっても、そこには様々なライセンス形態があります。
幹となるフリーソフトウェア思想については共通していても、枝葉の思想に違いがあり、その数だけ異なるライセンス形態が存在しています。

オープンソースとは、まず、フリーソフトウェア思想の共通部分をまとめたもの、と言えるかと思います。
そしてそれに、「ビジネス分野への浸透」という思想を付け加えたもの、と言えるでしょうか。
大きくは、もちろんビジネス分野に限らず「あらゆる分野への浸透」を目的としていますが、誕生の経緯からすると、特にビジネス分野への浸透を目的とする思想があったと考えられますので。

もっとも、いまではより広い意味で、あるいは別な意味でも、「オープンソース」という言葉が使われるようになってきているみたいですけど。
それだけ言葉として浸透したということでしょうね。

とまぁ、ざっと調べた感じでは、こんなところでしょうか。
もしなにか間違っていることなどありましたら、教えてください。
by kude104 | 2009-06-22 17:43 | PC&ネット