日本の政治をよくするために必要なただひとつのこと(仮)
2009年 05月 06日
日本の政治をよくするために必要なただ二つのこと - Tech Mom from Silicon Valley
前回「日本って、そんなに閉塞しているのか」を書いたあとで、例のブログエントリーに対して寄せられている様々な発言を読んで感じたのは、日本の政治に対する見事なまでの諦めムードです。
今の(そして未来の)政治家たちに対する期待値もゼロならば、「自分たちの手でそれを変えて行こう」あるいは「自分たちの手で世の中を良くしていこう」といった意識も、限りなくゼロに近いんじゃないかという印象を受けました。
ま、あまり「自分たちの手で!」という意識が強いと「憂国騎士団」みたいなのが現れてきそうなので、それよりはましだと思いますけど。
ぼくもそうですが、政治というものはなにか自分とは縁遠いところにあって、自分とは無関係な誰かがどうにかしているもの、という認識があるように思います。
政治家になろうなんて思ったこともなければ、誰か政治家なり候補者を応援したこともない。
ロビー活動をしたこともなければ、政治集会に参加したこともない。
政治献金なんて、悪いお金くらいのイメージしかない。
やることと言えば、せいぜい選挙に行くくらいですが、それだって自分の一票が政治を変えるなんて信じちゃいない。
国民主権とは言うものの、実際問題、信じている人どのくらいいるんでしょうね。
だから、このままでは日本はダメだと言われても、誰かがどうにかしてくれるのを待つだけだし、それが期待できないとなると逃げるか諦めるしかないわけです。
そりゃ、閉塞感も漂うよなぁという気がします。
というわけで。
「日本の政治をよくするために必要なただひとつのこと」と銘打って考えるなら、いかにして国民の政治への参加意識を高めていくか──ではないかと思います。
以下、その観点からつらつらと。
ぼくはこれでけっこうネットの可能性を信じている人間ですので、政治もインターネットの活用によって変わりうるという期待を持っています。
情報と思考を共有することで、人々の知的レベルというのかな、社会の認識水準は向上すると思っているので、政治においてもそれを実現できればよいのではないかと考えます。
たとえば、政治家についてのデータベースがあると面白いんじゃないか、とか。
過去・現職含めて、プロフィールはもとより、どのような活動を行い、どのような成果を挙げたか。
どのような立場でどのような発言をし、どの政策にどういう態度を示したか。
そうしたデータベースがあると、選挙の際に、新人候補者は無理としても、再選を狙う候補者に対しては、事前にささっとデータベースをチェックして、その良し悪しを判じることができるのではないか。
現状では、そうした情報へのアクセスが不便すぎますよね。
それで有権者に正しい判断をせよと求めるのは、ちょっと無茶じゃないかなーと思います。
政治家を選ぶ投票だって、言うなれば国の未来に対する「投資」なのだから、株式市場と同じかそれ以上の「投資家保護」の観点があってよいと思う次第です。
会社に有価証券報告書の提示を義務付けているみたいに、政治家にも活動報告書のようなものを義務付けてもいいと思うけどなぁ。
会社四季報みたく政治家四季報とかあったら読んでみたい。
そうした体制を国に作れと言ってもあまり期待できそうにないので、民間でやれないものかと考えます。
NGO的な組織を作って。
うーん、とりあえず資金力と組織力が要りますね・・・。
あるいは、ネットを活用し、ロビー活動をエンターテインメントにするというのはどうでしょう。
解決を目指す問題──なんでもいいですけど、たとえば雇用問題であったり年金問題であったり、とりあえずなにかひとつ解決を目指す問題を掲げます。
で、その問題を解決するにはどうすればいいか、ネット上で議論していきます。
もっとも、議論自体はネット上じゃなくてもいいですけど、解決策を導く過程をオープンにし、それに対する人々の意見を広く募りながら解決策を練り上げて行くという過程、それは立派なエンターテインメントになり得ると思うので。
そうして練り上げた解決策を持って、議員なり官僚なりに面会を申し込みます。
そして、「これを実行してくれませんか」とお願いしようという作戦です。
協力してもらえればいいですが、世の中そんなに甘くはないでしょう。
門前払いを食らうかもしれませんし、適当にあしらわれたり、ダメ出しをされるかもしれません。
でも、そうした様子を克明にレポートすれば、コンテンツとして十分面白いと思うのですね。
話をすることで、議員なり官僚なりの事情、考え、人となり、そういったものが分かります。
素人目で良しと思った解決策でも、専門家の目から見て、その問題点が明らかになることもあるでしょう。
そうしたレポートによって、政治というものが少しずつ分かってくるのではないかと思います。
そうして、まかり間違って見事解決策を通すことができたなら、その成功体験は人々の政治意識を変えるのに十分な役割を果たすのではないか・・・。
これなら目的意識を共にする数人のグループで実行できそうですから、政治に興味のある学生さんとか派遣村の方々とか、よかったらチャレンジしてみて欲しいなー。
自分でやるには、ちょっとぼくのモチベーションが足りてませんので。
──などと、結局他人任せを露呈して夜も更けて行くのでした。
前回「日本って、そんなに閉塞しているのか」を書いたあとで、例のブログエントリーに対して寄せられている様々な発言を読んで感じたのは、日本の政治に対する見事なまでの諦めムードです。
今の(そして未来の)政治家たちに対する期待値もゼロならば、「自分たちの手でそれを変えて行こう」あるいは「自分たちの手で世の中を良くしていこう」といった意識も、限りなくゼロに近いんじゃないかという印象を受けました。
ま、あまり「自分たちの手で!」という意識が強いと「憂国騎士団」みたいなのが現れてきそうなので、それよりはましだと思いますけど。
ぼくもそうですが、政治というものはなにか自分とは縁遠いところにあって、自分とは無関係な誰かがどうにかしているもの、という認識があるように思います。
政治家になろうなんて思ったこともなければ、誰か政治家なり候補者を応援したこともない。
ロビー活動をしたこともなければ、政治集会に参加したこともない。
政治献金なんて、悪いお金くらいのイメージしかない。
やることと言えば、せいぜい選挙に行くくらいですが、それだって自分の一票が政治を変えるなんて信じちゃいない。
国民主権とは言うものの、実際問題、信じている人どのくらいいるんでしょうね。
だから、このままでは日本はダメだと言われても、誰かがどうにかしてくれるのを待つだけだし、それが期待できないとなると逃げるか諦めるしかないわけです。
そりゃ、閉塞感も漂うよなぁという気がします。
というわけで。
「日本の政治をよくするために必要なただひとつのこと」と銘打って考えるなら、いかにして国民の政治への参加意識を高めていくか──ではないかと思います。
以下、その観点からつらつらと。
ぼくはこれでけっこうネットの可能性を信じている人間ですので、政治もインターネットの活用によって変わりうるという期待を持っています。
情報と思考を共有することで、人々の知的レベルというのかな、社会の認識水準は向上すると思っているので、政治においてもそれを実現できればよいのではないかと考えます。
たとえば、政治家についてのデータベースがあると面白いんじゃないか、とか。
過去・現職含めて、プロフィールはもとより、どのような活動を行い、どのような成果を挙げたか。
どのような立場でどのような発言をし、どの政策にどういう態度を示したか。
そうしたデータベースがあると、選挙の際に、新人候補者は無理としても、再選を狙う候補者に対しては、事前にささっとデータベースをチェックして、その良し悪しを判じることができるのではないか。
現状では、そうした情報へのアクセスが不便すぎますよね。
それで有権者に正しい判断をせよと求めるのは、ちょっと無茶じゃないかなーと思います。
政治家を選ぶ投票だって、言うなれば国の未来に対する「投資」なのだから、株式市場と同じかそれ以上の「投資家保護」の観点があってよいと思う次第です。
会社に有価証券報告書の提示を義務付けているみたいに、政治家にも活動報告書のようなものを義務付けてもいいと思うけどなぁ。
会社四季報みたく政治家四季報とかあったら読んでみたい。
そうした体制を国に作れと言ってもあまり期待できそうにないので、民間でやれないものかと考えます。
NGO的な組織を作って。
うーん、とりあえず資金力と組織力が要りますね・・・。
あるいは、ネットを活用し、ロビー活動をエンターテインメントにするというのはどうでしょう。
解決を目指す問題──なんでもいいですけど、たとえば雇用問題であったり年金問題であったり、とりあえずなにかひとつ解決を目指す問題を掲げます。
で、その問題を解決するにはどうすればいいか、ネット上で議論していきます。
もっとも、議論自体はネット上じゃなくてもいいですけど、解決策を導く過程をオープンにし、それに対する人々の意見を広く募りながら解決策を練り上げて行くという過程、それは立派なエンターテインメントになり得ると思うので。
そうして練り上げた解決策を持って、議員なり官僚なりに面会を申し込みます。
そして、「これを実行してくれませんか」とお願いしようという作戦です。
協力してもらえればいいですが、世の中そんなに甘くはないでしょう。
門前払いを食らうかもしれませんし、適当にあしらわれたり、ダメ出しをされるかもしれません。
でも、そうした様子を克明にレポートすれば、コンテンツとして十分面白いと思うのですね。
話をすることで、議員なり官僚なりの事情、考え、人となり、そういったものが分かります。
素人目で良しと思った解決策でも、専門家の目から見て、その問題点が明らかになることもあるでしょう。
そうしたレポートによって、政治というものが少しずつ分かってくるのではないかと思います。
そうして、まかり間違って見事解決策を通すことができたなら、その成功体験は人々の政治意識を変えるのに十分な役割を果たすのではないか・・・。
これなら目的意識を共にする数人のグループで実行できそうですから、政治に興味のある学生さんとか派遣村の方々とか、よかったらチャレンジしてみて欲しいなー。
自分でやるには、ちょっとぼくのモチベーションが足りてませんので。
──などと、結局他人任せを露呈して夜も更けて行くのでした。
by kude104
| 2009-05-06 21:38
| 時事・社会