世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

Rの刻印 推理その1

読者参加型犯人当てミステリー「Rの刻印」は今日で応募締め切りですね。
いやあ、この2ヵ月間ほど、実に楽しかった。
とりえあず、これでようやくネタばれも解禁でしょうということで、ぼくの推理など書いてみようと思います。
読んでいない人にとってはさっぱり意味が分からないと思いますので、スルーしてください。


まずは伊野部の殺害について。
初めは単純に伊野部を窓から吊るして殺害したものと考えていたのだけど、そうするといくつかおさまりが悪い事案が出てくる。

第一に、実際問題として、ひと一人をロープで吊るしながらあの仕掛けを実行できるものだろうか、と。
ものすごい力自慢じゃないと難しいんじゃないだろうか。
第二に、仕掛けから殺害まで丸1日以上あるけど、その間ずっと伊野部を吊るしっぱなしと言うのは、かなりリスキーではないか。
睡眠薬ってそんなに長い時間効いているものだろうか。
もし途中で目覚めて、暴れられたりしたら誰かに気付かれる危険性もあるだろう。

そしてやはり、昇平からの絵葉書。
「イノベシス」で「アスワン→エドフ→アスワン」というメッセージは、伊野部殺害に関して、エドフでなにかが伊野部の船から犯人の船に移されたというメッセージだろうと思われる。
そして、その“なにか”は、アスワンで赤茶色のトランクに詰めて運び出されたのだろう。
それは盗掘品などではないかとも考えたのだけど、盗掘品にしろ殺害に使った道具にしろ、それはかなり重量のある物ということになる。
そんなものを船から船へ犯人一人でこっそり持ち運んだりできるだろうか。

以上のことから、赤茶色のトランクで運び出されたもの──「アスワン→エドフ→アスワン」と移動したものとは、伊野部(の死体)であると考えるのが正しいように思う。
つまり、犯人はまず伊野部を自分の客室に呼び出し、そこで眠らせてカードキーを奪い、彼の部屋に行ってトリックを仕掛けたのではないか。
カードキーから伊野部自身の指紋が出なかったことから、犯人が指紋をふき取った、すなわち、それを最後に使ったのが犯人であると考えられる。
「階段脇の花瓶がなくなっている」という描写から考えて、窓の外に吊るされたのは、この花瓶だろう。
花瓶なら、大きさにもよるけど、ひと一人に比べれば犯人一人の力でも十分扱える代物だろうと思う。

伊野部自身は、死亡時刻に客室の風呂場ででも溺死させられたのだろう。
ナイルの水で溺死したからと言って、川で溺死したとは限らないからね。
それこそ、洗面器一杯分の水があれば十分溺死可能だろうから。

で、犯人はアスワンで赤茶色のトランクに詰めて伊野部の死体を運び出し、夜に車でエスナに運んだのではないか。
アスワンからエスナへの移動時間がはっきり分からないのは不安だけど、「ルクソール・エスナ間が50キロ」という記述はあるので、それをもとに考えると150キロから200キロくらいか。
時速60キロで往復6時間あれば大丈夫な距離と考えていいのではないか。

あとは、本当に伊野部をトランクに詰めることができたかどうかだけど。
伊野部の体格が小さいという記述はあるけど、肝心のトランクの大きさがいまひとつはっきりと分からないのが不安だ。
ただ、伊野部の死体の下半身がロープでぐるぐる巻きにされていたのは、トランクに詰めたことを誤魔化すため(トランクに詰めるために膝を折り曲げた状態で死後硬直が始まったので、それをまっすぐな状態に固定することで矯正しようとしたの)ではないかと思う。


──続きます。
[PR]
by kude104 | 2009-01-15 17:46 |