世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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CMカット時代

CMカット機能「著作権法違反も」 日枝・民放連会長(asahi.com)

末期だ。

著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの」と言いますから、CMカットが著作権法違反なら、その著作物たる番組は、「テレビ番組はスポンサーのために作っているのだ」という思想・感情を創作的に表現したものと言えそうです。

こういう発言があると改めて思い知らされますが、テレビ局にとっての「お客さま」は視聴者ではなく、スポンサーなんですねぇ。

それ自体は、まぁしょうがない。
スポンサーからお金を貰って番組を作らせてもらっている局側にしてみれば、当然のことです。
ただ、テレビは、局とスポンサーと視聴者の関係が三角関係というか三竦みというか、とにかく1対1で結ばれていないところが難しい。

視聴者からすれば、CMは邪魔だからカットしたい。
スポンサーからすれば、CMがカットされたら金を出す意味がない。
局からすれば、金がなければ番組は作れない。

たしかにこれっていろんな問題を含んでいるわけですが、根っ子の部分で、従来の広告ビジネスが時代に合わなくなって来ているのではないでしょうか。

広告の重要性が0になるとは思いません。
が、不特定多数に向けて広告を流し、それが効果的であるとして、莫大な広告料をやり取りするシステムは、もう限界なんじゃないかなと思えます。

ネットの世界だと、特にその印象が強いです。
ネットバブルのころに盛んに思い描かれていたビジネスモデル──たくさんのユーザを集めて、広告収入でペイする──みたいなのは、今じゃすっかり "夢の抜け殻" になっています。
ま、全部が全部のケースでダメだってワケじゃありませんけど、少なくとも、広告収入を柱とするようなやり方は、"正攻法" ではない感じがするんですよね。

今の時代、広告はたしかに "商品を初めて知る機会" や "イメージ戦略" にはなりえますが、そこから先の「商品を買わせる」という部分では、もう広告の力はほとんど及ばない。
広告でいくら「素晴らしい商品ですよ」とアピールしても、ネットで調べりゃすぐにウソかホントか分かりますから。

おそらくこれから先、従来の広告システムは、その価値をどんどん下げていくでしょうから、それに乗っかったビジネスはどんどん難しくなっていくでしょう。
その流れは、「著作権法違反」では止められないとぼくは思います。
ま、多少の延命にはなるかもしれませんから、その間にはやく次の手を考えることですね。
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by kude104 | 2004-11-15 19:05 | テレビ