世の中の物事についてあれこれ考えるkudeの日記


by kude104
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ジュウイチの雛が怖かった

最近、NHKの「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」という番組を観るようになりました。
人間、歳をとるにつれて、動物モノの面白さがじわじわ来ますよね。
やはり、大人になると、自然界の不思議さとか「生きる」ということについて、子どもとは違った視点で観るようになるからだろうね。

第127回で放送された「ジュウイチ」という鳥は、自分では子育てをせずに他の鳥の巣に卵を産みつけて育ててもらう鳥なのですが、ジュウイチの雛は卵からかえるとすぐに、育ての親のひな鳥たち(つまり、巣の本来のひな鳥たち)を巣から捨ててしまいます。
そうやって巣を独占し、餌を独り占めするんですね。
巣から捨てられたひな鳥たちは、当然死んでしまいます。

生まれてすぐ、まだ目も開いていない状態で、よちよちと他の雛たちを自分の背中に乗せては巣から捨てていくジュウイチの姿を観ていると、なんという業の深い生き物かと思わずにはいられません。
壮絶というか、恐ろしいというか、憐れというか。
それが生き残るための最善の戦略であるとしても、他人の子殺しが本能にインプットされた状態で生まれてくるというのは、自然界というところは容赦がない。

昨日放送の「ダチョウ」の回では、ダチョウのお母さんは夫に浮気をさせ、浮気相手に卵を産ませて、その卵を敵からの身代わり要員として利用することで自分の産んだ卵を守ろうとします。
また、ダチョウの子供たちも、実の母親よりも「強い母親」に付いていきます。
「強い母親」のほうが守ってもらえるという理由もあるでしょうが、それ以上に、「強い母親」のもとにはたくさんの子供が集まるので、数が多くなればなるほど、他の誰かが犠牲になってくれるので自分が敵に狙われる危険が低くなるという戦略です。

まぁ、見事なまでに、男女の愛とか親子の愛よりも「生存!」という価値観の世界です。

こうした動物の世界を見れば見るほど、「人間に生まれてよかったぁー!」と思います。
動物の世界というのは、生きること、子孫を残すことが唯一絶対の正義です。
他人の子供を殺そうと、そんなことはちっとも悪いことじゃない。
生き残ることが正義。

そうした動物の世界を観ながら、ふと思ったりするんですよね。
人間の世界もそうだよなぁ、と。
生きることが厳しくなればなるほど、自分が生き残るためにシビアにならざるを得なくなる。
人間が、いわゆる人間性を獲得したのは、豊かさあってのことなんじゃないだろうか──と、そんなことを考えながら動物番組を観るようになったのは、大人になったればこそだと思うのです。
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by kude104 | 2008-12-08 22:58 | テレビ